

なるほど家づくり
外構・エクステリアの予算|見積に入っていない工事に注意
外構は、家づくりの中でいちばん後回しにされる部分です。建物の打ち合わせに時間をかけ、予算を使い切ったところで「そういえば外構は」となる。よくある流れです。
この記事では、外構工事に何が含まれるのか、どのくらいの予算を見ておくべきか、削るならどこかを整理しました。建物の見積に外構が入っていないケースは珍しくありません。まずそこを確認するところから始めてください。
外構は「付帯工事」に入ります
注文住宅の費用は、本体工事費・付帯工事費・諸費用の3つに分かれます。外構は付帯工事費のほうです。
つまり「建物3,000万円」という提示の中に、外構は入っていないことが多いということです。見積書を受け取ったら、まず外構が含まれているかを確認してください。
含まれている場合も、「外構工事一式」とだけ書かれていることがあります。その中身が駐車場のコンクリートだけなのか、フェンスや門扉まで含むのかで金額はまったく変わります。
外構工事に含まれるもの
必ず必要になるもの
- 駐車スペース:土のままでは雨の日に泥だらけになります
- アプローチ:道路から玄関までの通路
- 境界のブロックやフェンス:隣地との境
- 給排水の屋外配管まわりの仕上げ
- 雨水の処理:敷地内の水はけ
あとからでもよいもの
- 植栽・庭木
- ウッドデッキ・テラス
- 物置
- カーポートの屋根
- 門柱のデザイン、表札、照明
- 人工芝や砂利敷きの装飾部分
この区別が大事です。必ず必要なものは最初に、あとからでよいものは住んでから。この線引きができると、初期費用を抑えつつ困らない状態にできます。
駐車スペースをどう作るか
コンクリートか、砂利か
全面コンクリートは見た目も使い勝手も良いのですが、面積が大きくなるほど費用がかさみます。
タイヤが通る部分だけコンクリートにして、残りを砂利や芝にする方法があります。費用を抑えつつ、雨の日のぬかるみも防げます。
何台停めるか
東松山のような車社会のエリアでは、駐車台数が生活の質に直結します。夫婦で1台ずつ、来客用にもう1台。将来お子さまが免許を取ることも考えると、余裕を持たせておきたい部分です。
土地を選ぶ段階で、駐車したい台数分のスペースが取れるかを確認してください。建物を建ててからでは、駐車場は増やせません。
前面道路の幅
道路が狭いと、車の出し入れに切り返しが必要になります。毎日のことなので、これは想像以上にストレスになります。
土地の内見のときは、実際に車で行って、駐車を試させてもらってください。図面上の寸法だけでは分かりません。
境界とフェンス
隣地との境は先に確認する
境界の位置が曖昧なまま工事を進めると、後で隣家とのトラブルになります。土地の売買契約の段階で、境界標が現地にあるかを必ず確認してください。
境界のブロック塀が既にある場合、それが自分の敷地内にあるのか、隣家のものか、共有かで扱いが変わります。これも契約前に確認すべき事項です。
目隠しは必要な場所だけ
敷地の周囲すべてを高いフェンスで囲うと、費用も圧迫感も大きくなります。
リビングの窓から見える範囲、道路から浴室の窓が見える方向。目隠しが本当に必要な場所だけに絞ると、費用は大きく変わります。
予算の考え方
外構の費用は、敷地の広さ、高低差、道路との関係、どこまで仕上げるかで大きく変わります。一律の目安を示すことはできません。
確実に言えるのは、建物の見積とは別に、まとまった金額が必要になるということです。総予算を組む段階で、外構の枠を確保しておいてください。
目安として、住宅会社に「最低限住める状態にするといくらか」と「希望をすべて叶えるといくらか」の2通りで出してもらうと、判断がしやすくなります。
高低差のある土地は要注意です
道路と敷地に高低差がある土地は、価格が安いことがあります。ただし外構費用がかさむ点に注意が必要です。
擁壁の設置、階段やスロープ、土留め。こうした工事が加わると、土地代の安さが相殺されることもあります。
東松山は平地と丘陵地が混ざったエリアです。傾斜のある土地を検討される場合は、土地の契約前に外構の概算を取っておくことを強くおすすめします。
後回しにするときの注意
配管とコンセントだけは先に
植栽やウッドデッキは後からでも作れますが、屋外用の水栓とコンセントの位置は、先に決めておく必要があります。
庭に水やりをする、洗車をする、屋外で電動工具を使う、イルミネーションを飾る。こうした用途があるなら、配管と配線を先に通しておかないと、後で掘り返すことになります。
土のままにしないほうがよい場所
駐車スペースと、玄関までのアプローチ。この2か所は、住み始めてすぐ毎日使います。ここを土のままにすると、雨のたびに玄関が泥で汚れます。
予算が厳しくても、この2か所だけは仕上げておくことをおすすめします。
外構業者をどう選ぶか
住宅会社に一括で頼む方法と、外構専門業者に直接頼む方法があります。
一括で頼むと窓口がひとつで済み、住宅ローンにまとめられる場合があります。専門業者に直接頼むと、価格や提案の幅が広がることがあります。
注意点として、住宅ローンに外構費用を含められるかどうかは金融機関によります。別業者に頼む場合、その分を現金で用意する必要が出てくることがあります。事前にご確認ください。
見学のときに、外も見てください
モデルハウスを見学するとき、建物の中ばかり見てしまいますが、外構も参考になります。
- 駐車スペースの広さと、車の出し入れのしやすさ
- アプローチの素材と、雨の日の滑りにくさ
- 境界の処理のしかた
- 屋外水栓とコンセントの位置
- ゴミ出しの日に、ゴミをどこに置くか
最後のゴミ置き場は見落とされがちです。収集日の朝までゴミをどこに置くか、決めておかないと玄関前に置くことになります。
シルピアマイホームタウン東松山では、5社5棟のモデルハウスをご覧いただけます。毎月、親子で楽しめるワークショップやイベントも開催しています。ご予約なしでもご見学いただけますので、お気軽にお越しください。
工事別の費用の目安
外構の見積もりを読むために、主な工事の相場を知っておくと役に立ちます。金額は仕様と敷地条件で大きく変わりますので、幅を持った目安としてご覧ください。
駐車場。コンクリート土間で1台分(およそ15平方メートル)が15万〜25万円程度。砂利敷きなら数万円で済みますが、雑草と車の汚れの問題が残ります。インターロッキングやおしゃれな仕上げにすると単価は上がります。カーポートは1台用で20万〜40万円、2台用で40万〜80万円程度が一つの目安です。
アプローチ。玄関までの通路で、10万〜40万円程度。タイル、洗い出し、枕木、乱形石など、素材によって差が出ます。
フェンス・塀。アルミフェンスが1メートルあたり1万〜2万円程度、ブロック塀が1メートルあたり1万5,000円〜3万円程度。敷地の外周が40メートルあれば、それだけで数十万円から百万円を超えます。
門柱・ポスト・表札。既製品の機能門柱で10万〜20万円程度、造作すると20万〜50万円程度。宅配ボックス付きを選ぶご家庭が増えています。
ウッドデッキ・テラス。人工木で3畳程度なら20万〜40万円程度。タイルテラスも同程度です。
植栽・芝生。シンボルツリー1本で3万〜10万円程度、芝生は1平方メートルあたり3,000〜5,000円程度。人工芝は初期費用が高い代わりに手入れが不要です。
物置。10万〜30万円程度。基礎の施工が必要な場合は別途かかります。
分けて進めるという考え方
外構は、必ずしも一度に全部やる必要はありません。
入居時に必要なのは、駐車場、アプローチ、玄関まわり、そして道路や隣地との境界で最低限必要な部分です。庭の造作、植栽、ウッドデッキ、物置は、暮らし始めてから追加しても遅くありません。
むしろ、実際に住んでみてから決めたほうが良い判断ができることもあります。どこから視線が気になるか、どこに物が溜まるか、どの動線をよく使うか。これらは図面では分からないからです。
ただし、あとから工事すると重機を入れにくくなり、割高になる部分もあります。土を動かす工事、排水を伴う工事、電気や水道を引く工事は、できるだけ最初にまとめておくのが賢明です。
外構でよく聞く後悔
実際に住み始めてから聞かれる、外構に関する後悔をまとめます。
駐車場が狭い。車は停められるのに、ドアを全開にできない。チャイルドシートの乗せ降ろしがしづらい。車のサイズだけでなく、乗り降りの動作まで考えて幅を決めてください。
来客用の駐車スペースがない。親が来る、友人が来る。そのたびに近隣のコインパーキングを探すのは面倒です。1台分の余地があると、暮らしの自由度が変わります。
自転車置き場を考えていなかった。家族4人なら自転車も4台。雨ざらしにすると傷みます。屋根のある置き場があると長持ちします。
宅配ボックスを付けておけばよかった。共働きのご家庭では、再配達の手間がなくなる効果が大きい設備です。
庭の手入れが大変。芝生は夏場に週1回の刈り込みが必要です。手入れにかけられる時間を、正直に見積もってください。
照明が暗い。夜、玄関までの足元が見えない。人感センサー付きの照明があると、防犯にも役立ちます。
外水栓の位置が悪い。洗車、庭の水やり、靴洗い。使う場所から遠いと、ホースを引き回すことになります。