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なるほど家づくり

子育て世帯の間取り|子ども部屋・スタディコーナー・家事動線の考え方

小さなお子さまがいるご家庭で家を建てるとき、いちばん難しいのは「いまの暮らし」と「10年後の暮らし」の両方に応える間取りを考えることです。3歳の子は13歳になり、やがて家を出ます。その変化を織り込んだ設計にできるかどうかで、住み心地は大きく変わります。ここでは子育て世帯の間取りを、時間軸を意識しながら整理します。

子ども部屋は「あとから」でいい

最も多いご相談が子ども部屋です。結論から申し上げると、小学校低学年くらいまでは、子ども部屋はほとんど使われません

実際に多くのご家庭で起きるのは、こうです。子ども部屋を用意したのに、子どもはリビングで遊び、リビングで宿題をし、親の寝室で寝る。子ども部屋は物置になる——これは失敗ではなく、子どもの発達として自然なことです。

ですから、最初から個室を完成させる必要はありません。おすすめは将来仕切れる大きな一部屋にしておく方法です。8畳から12畳程度の部屋に、あらかじめドアを2つ、窓を2つ、照明とコンセントを2セット、収納を2か所つくっておきます。小さいうちは広い遊び場として使い、それぞれに個室が必要になった時点で、間仕切り壁や可動収納で二つに分ける。この方法なら、必要になるまで空間を有効に使えます。

子ども部屋の広さは、4.5畳から6畳あれば十分です。広すぎる子ども部屋は、かえって家族が顔を合わせる機会を減らします。ベッド、机、収納が置ければ機能します。

リビング学習を前提に考える

いまや小学生の勉強の多くは、リビングやダイニングで行われます。親の目が届き、質問しやすく、適度な生活音がある環境のほうが集中できる子は多いのです。

そこで有効なのがスタディコーナーです。リビングやダイニングの一角、あるいは廊下の広がりに、幅120〜180センチ程度のカウンターを造り付けます。ポイントは3つ。

ひとつはコンセントの数。タブレット、ノートパソコン、電気スタンド、充電器。カウンター上に最低でも2口を2か所は欲しいところです。ふたつめが収納。教科書、ランドセル、プリント類の置き場をすぐそばに確保します。カウンター下の可動棚が便利です。3つめが照明。手元が暗くならないよう、ダウンライトやブラケットを配置します。

このスタディコーナーは、子どもが独立したあとも無駄になりません。在宅ワークの席として、あるいは家計簿や書類仕事の場所として使えます。

家事動線が、子育ての余裕をつくる

子育て期の家事量は膨大です。間取りで家事時間を短縮できれば、それはそのまま子どもと過ごす時間になります。

最も効果が大きいのが洗濯動線です。洗う・干す・たたむ・しまうという一連の作業を、できるだけ短い距離で完結させます。おすすめは、洗面脱衣室のそばにランドリールーム(室内干しスペース)を設け、その隣にファミリークローゼットを置く配置です。乾いた洗濯物をその場でしまえるので、各部屋へ運ぶ手間がなくなります。

花粉や梅雨、共働きで日中に取り込めないといった事情を考えると、室内干しスペースは子育て世帯にとってほぼ必需品です。除湿機やサーキュレーター用のコンセントも忘れずに。

キッチンからの視線も重要です。対面キッチンにして、リビングとダイニング、そして庭までが見渡せる配置にすると、料理をしながら子どもの様子を確認できます。この安心感は、実際に暮らしてみると想像以上に大きなものです。

回遊動線も有効です。キッチンからパントリー、洗面所、廊下へと一周できる動線をつくると、朝の混雑時に家族がすれ違えます。子どもにとっては格好の遊び場にもなります。

玄関まわりを甘く見ない

子育て世帯の玄関は、驚くほど物であふれます。ベビーカー、三輪車、自転車、外遊びのおもちゃ、砂場セット、部活の道具、傘、ヘルメット。

シューズクローク(土間収納)を1〜2畳確保しておくと、玄関が散らかりません。土間のままにしておけば、汚れたものもそのまま置けます。可能であれば、玄関からシューズクロークを通って室内に入れる「ウォークスルー型」にすると、帰宅動線がすっきりします。

コート掛けと手洗い場を玄関近くに設けるのも有効です。帰ったらすぐ手を洗う習慣がつき、外の汚れを室内に持ち込みません。

安全のための配慮

小さなお子さまがいる家では、次の点を設計段階で検討しておくと安心です。

  • 階段:勾配を緩くし、手すりを両側に。踏面を広く取り、上下にゲートを付けられる下地を入れておく
  • 吹き抜け・階段の手すり:縦格子にして、足がかりになる横桟を避ける。隙間は頭が入らない幅に
  • コンセント:床から高めの位置に設けるか、シャッター付きを選ぶ
  • キッチン:入り口にゲートを付けられるようにしておく。IHにするかガスにするかも検討材料
  • :2階の窓の下に、足がかりになる家具を置かない前提で配置を考える
  • 浴室:浴室ドアに内側から鍵をかけられないタイプを選ぶ、または外から開けられる仕組みに

ただし、安全のためにすべてを塞いでしまうと、家が窮屈になります。危険を完全になくすより、危険を減らしたうえで目が届く配置にする——という考え方のほうが、現実的で暮らしやすいと感じます。

音のことも考えておく

子どもの足音や声は、思った以上に響きます。特に2階で走り回る音は、階下だけでなく近隣にも伝わります。

対策としては、子ども部屋やプレイスペースの床に遮音材を入れる、無垢材や厚みのあるフローリングを選ぶ、カーペットやコルクマットを敷く、といった方法があります。集合住宅ほど神経質になる必要はありませんが、リビングの真上に子ども部屋を配置しない、といった程度の配慮はしておくと快適です。

逆に、思春期以降は子ども側のプライバシーも問題になります。子ども部屋と親の寝室を隣接させない、水回りの音が寝室に響かないようにする、といった配慮も、長く住むうえでは効いてきます。

10年後、20年後の姿を描いておく

最後にお伝えしたいのは、子育て期は住まいの一時期にすぎない、ということです。

お子さまが小学生のときの暮らしに最適化しすぎると、10年後には使いにくい家になります。子どもが独立したあと、その部屋をどう使うか。夫婦二人になったとき、2階を使わずに1階だけで暮らせるか。将来、1階に寝室を移せるスペースがあるか。

具体的には、1階に和室や多目的室を設けておくと、小さいうちは昼寝や遊びの場に、来客時には客間に、そして将来は寝室に転用できます。この一室があるかないかで、家の寿命は変わります。

また、階段の位置と幅、廊下の幅、トイレの広さは、あとから変えられません。将来の手すり設置や、車椅子での通行まで視野に入れておくと安心です。

実際の空間で、家族の動きを想像する

間取りは図面で見ても、なかなか実感が湧きません。「6畳」と書かれていても、そこにベッドと机を置いたときの感覚は分からないものです。

シルピアマイホームタウン東松山では、5社5棟のモデルハウスをご覧いただけます。お子さま連れでのご来場も大歓迎です。実際にお子さまが動き回る様子を見ながら、「このキッチンの位置なら見えるね」「この階段は少し急かも」と確かめていただくのが、いちばん確実です。

毎月、親子で楽しめるワークショップも開催しています。お子さまが工作を楽しんでいる間に、じっくりモデルハウスをご覧いただくこともできます。

在宅ワークと子育ての両立

近年、家づくりの相談で必ず出てくるのが在宅ワークのスペースです。

子育て中の在宅ワークで最大の課題はです。オンライン会議中に子どもの声が入る、逆に会議の声が家中に響く。この問題は、部屋を用意するだけでは解決しません。

対策としては、リビングから離れた位置に書斎を配置する、間仕切り壁に吸音材を入れる、遮音性能のあるドアを選ぶ、といった方法があります。書斎を2階の一角に設ける、あるいは寝室の一部を仕切って使うという方法もあります。

広さは、意外に小さくて構いません。1.5畳から2畳あれば、机とモニターと本棚が収まります。むしろ広すぎると、物置になりがちです。

必要なのは、コンセントの数(最低4口以上)、有線LANの配線、そして手元と背面の照明です。オンライン会議で自分がどう映るかを考えると、背景になる壁の色と、顔に当たる光の方向は検討する価値があります。窓を背にすると逆光になりますので、机の向きも考えておいてください。

子どもが独立したあとの使い方

在宅ワークのスペースは、子育て期が終わっても使えます。趣味の部屋、書斎、あるいは寝室として。

逆に言えば、子ども部屋も在宅ワークのスペースも、用途を固定しすぎないのが長く使える家の条件です。ドア、窓、コンセント、照明を余裕をもって配置しておけば、部屋の使い道はあとから変えられます。

シルピアマイホームタウン東松山へ

シルピアマイホームタウン東松山では、5社5棟のモデルハウスをご覧いただけます。毎月、親子で楽しめるワークショップやイベントも開催しています。ご予約なしでもご見学いただけますので、お気軽にお越しください。

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